不動産鑑定士・不動産・資格などのサイト情報
論文式試験
●論文式試験の概要●
不動産鑑定士試験の第二段階である論文式試験では、民法、経済学、会計学、不動産の鑑定評価に関する理論、不動産の鑑定評価に関する理論から出題されます。民法は民法典第1編から第3編の内容を中心に、第4編および第5編、借地借家法および建物の区分所有等に関する法律が範囲となります。経済学はミクロ経済とマクロ経済理論と政策論、会計学は財務会計論から出題されます。ちなみに、財務会計論には企業の財務諸表の作成・理解に必要な会計理論、会計諸規則、諸基準、商法および商法施行規則の関連規定を含みます。不動産の鑑定評価に関する理論では、不動産鑑定評価基準と不動産鑑定評価基準運用上の留意事項において集約された不動産鑑定評価に関する理論から出題されます。
民法、会計学、経済学はそれぞれ大問2題で構成され、各120分で解答することになります。不動産の鑑定評価に関する理論は、大問4題を240分の制限時間内で解答します。また、鑑定理論の演習科目は、2006年度の新制度の導入によって追加された項目で、120分が解答時間となります。
したがって、論文式試験は合計で12時間もかけておこなわれることになり、それを3日に分け
て実施します。各日程の科目は、1日目は民法と経済学、2日目は会計学と鑑定理論の演習科目、3日目は鑑定理論となっており、午前の10時から12時までで一科目、午後の13時30分から15時30分で一科目の割り当てとなっています。
●論文式試験の勉強法●
各科目の勉強法はそれぞれ出題内容が異なるため、別々の対策を立てる必要があります。
民法は、私たちの日常生活を規律する法律で、馴染み深い部分もあるかと思います。ただし、法律用語が難しく範囲が広いため、すべてをカバーするのは至難の業といえるでしょう。したがって、多くの受験生が対策に苦しむ科目でもあります。どの受験生も民法に関しては同じような成績で、あまり差がつくことはありません。ですから、修得した知識は確実に答えられるようにして、他の受験生にできるだけ差をつけられないようにしましょう。
経済学は、商品の価格と取引量が市場においてどのように決定されるかを問うミクロ経済学と、国民所得がどのように決定されるかを問うマクロ経済学によって構成されます。経済学を理解するためには、文章・図・式の3つを用いる必要がありますが、その中でも特に重要なのが図の読み取りです。図表の理解に力を入れて学習するといいでしょう。
会計学は、企業の決算時の書類でもある財務諸表、つまり貸借対照表と損益計算書の理解が求められます。財務諸表作成の際のポイントとなる主義、基準、原則に基づいて会計数値が算出できるようになることが大切です。
鑑定理論に関しては、実務的な問題も問われるため、基準などを単に丸暗記しただけでは準備として不十分です。的確な理解に基づいた暗記を心がけ、応用問題にも対応できるようにしておきましょう。
また演習科目については、資料を見て各鑑定評価の手法を適用することで求められる試算価格や鑑定評価額を算定する問題となります。こちらは計算問題となるため、過去問や参考書である程度のパターンを身につければ、解答は難しくはないでしょう。